KAJIMA TREE(鹿島建設) Urban GX ビレッジ

画像: KAJIMA TREE / 鹿島建設 (公式サイトからの引用) via 出展者公式サイト

出展確定

KAJIMA TREE(鹿島建設)

鹿島建設

テーマ
それは自然と人の明日の物語。(未来の都市づくりに向けた新たな風景)
見どころ
  • 大阪・関西万博「大屋根リング」の木材を構造材に再利用した高さ約60m(20階建てマンション相当)の木造タワー。再生木材の建物として国内最大級
  • 柱間制震ダンパと境界梁制震ダンパを組み合わせた「組木制震システム」を採用。日本の伝統建築に着想を得た鹿島の木造制震技術
  • リング木材全体約2万7,000㎥の約3%を「ミャク市!」の公募で譲り受け、清掃・加工・研磨・ダンパ金物の取付けを経て柱や梁に再生
  • 基礎には万博で使ったCO2吸収コンクリート製の舗装ブロックや、鹿島の旧横浜支店の解体材も活用
  • 2026年9月14日に柱の組立(本体工事)を開始し、2027年2月末に完成予定。用途は「記念塔」
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鹿島建設が GREEN×EXPO 2027 の Urban GX Village に出展する「KAJIMA TREE」は、高さ約60mの木造タワーだ。大阪・関西万博のシンボルだった「大屋根リング」の木材を柱や梁として再利用し、会場のランドマークとなるシンボルタワーとして建設が進んでいる。鹿島は「それは自然と人の明日の物語。」と掲げ、「未来の都市づくりに向けた新たな風景」の象徴と位置づける。

見どころ・展示内容

KAJIMA TREE は展示館ではなく、建物そのものが見どころになるタワーだ。工事概要上の用途は「記念塔」で、来場者が内部に入れるか、展望や展示があるかは未発表(2026年10月時点)。

  • 万博の記憶が残る木材: リングの木材は約2年間屋外にさらされ、外側を向いていた面がグレーに変色した。表面を少し削るだけで木肌が現れるという。部材によってはパビリオンのサインなどが付いたまま残っており、設計担当者は木材に宿る森と万博の記憶に触れてほしいと語っている(特設サイト FEATURES)。
  • 大樹をイメージした形: 足元は大樹の根のように踏ん張り、大地から空へ緩やかな弧を描いて伸びる。意匠設計の担当者は、これまでにない建物を目指して構想段階から約2年かけて図面を描き直したという。
  • リングから塔への道のり: 鹿島建設の公式Xは2026年9月29日〜10月2日、リングの木材がタワーになるまでの工程を4回の連載「HOW TO BE KAJIMA TREE?」で紹介した。

建物・デザイン

  • 規模・構造: 木造+制震構造、高さ約60m。設計は鹿島の建築設計本部、施工は同社横浜支店。工期は2026年6月〜2027年2月で、2027年2月末の完成を予定している。
  • 組木制震システム: 塔状の建物は風や地震の横からの力で全体が曲がるように大きく変形しやすい。そこで、柱と柱の間に置く「柱間制震ダンパ」(2028年度完成予定の仙台「東北支店ビル」で採用する「欄間制震システム」を縦方向に応用)と、四隅の柱の集合体(コア)をつなぐ梁に置く「境界梁制震ダンパ」を組み合わせ、木の部材全体で揺れのエネルギーを吸収する。
  • 木材の再生工程: 大屋根リングの木材は約2万7,000㎥。鹿島は博覧会協会の万博サーキュラーマーケット「ミャク市!」の公募に応札し、その約3%を譲り受けた。解体後は群馬県館林市で保管し、強度試験や補修を経て、加工工場で清掃・加工・研磨・制震ダンパ金物の取付けを行い、柱や梁として再生した。柱と梁のユニットはあらかじめ地上で組み立てて(地組)精度を高めている。
  • 基礎にも再利用材: 大阪・関西万博で使ったCO2吸収コンクリートの舗装ブロックや、鹿島の旧横浜支店の躯体解体材を基礎コンクリートに使う。地中梁の一部には旧横浜支店の柱・梁材を埋め込んでいる。
  • 前例のない構造設計: これほど大きな建物で木材をリユースする前例はなく、研究部門と連携して柱と梁の接合部の強度を確かめながら設計を進めたという。

出展者について

鹿島建設(鹿島)は、大阪・関西万博の大屋根リング木材の譲渡先だ(博覧会協会のVillage出展ページの注記)。KAJIMA TREE は「脱炭素」「資源循環」「自然再興」を掲げる「鹿島環境ビジョン2050plus」の実践と位置づけられ、木造制震技術は仙台の「東北支店ビル」にも適用する計画だ。構造設計の担当者は、将来的には超高層ビルへの展開も考えられると語っている。

これまでの発表

  • 2024年10月1日: 博覧会協会がVillage出展の第一次内定8件を初公表し、鹿島建設が含まれた(協会プレスリリース)
  • 2025年10月29日: 開催500日前の記者発表会で、木造タワー「KAJIMA TREE(仮称)」の出展内容を発表。協会資料では当時、鹿島を大屋根リング木材の「契約候補者」と記していた(鹿島 お知らせ・協会プレスリリース)
  • 2026年3月19日: 開催1年前に合わせ、組木制震システムの仕組みと、木材を群馬県館林市で保管していることを公表(鹿島 お知らせ)
  • 2026年5月13日: 東京ビッグサイトの「非住宅 木造建築フェア2026」で1/100模型を初公開(鹿島 お知らせ)
  • 2026年6月1日: 会場内の鹿島出展エリアで起工式(6月9日公表、鹿島 お知らせ)
  • 2026年7月6日: 特設サイトで設計担当者のインタビューと、木材の旅をたどる連載を公開(特設サイト FEATURES)
  • 2026年9月14日: 本体工事を開始し、リユース木材の柱を組み立てる様子を報道陣に公開(9月15日公表、鹿島 お知らせ)
  • 2026年9月29日〜10月2日: 鹿島建設の公式Xが工程紹介の連載「HOW TO BE KAJIMA TREE?」を投稿(第1回)
  • 2026年10月1日: 協会公式YouTube「GREEN×EXPO DiRECT #23」が建設現場を取材(動画)

SNSでの反応

鹿島建設の公式X(@KAJIMA_CORP)は、9月18日に組立作業の開始を伝え、9月末からはリングがタワーになるまでの工程を連載で発信している。

X(旧Twitter)では、木材に大屋根リング時代のパビリオン案内表示などが残っていることに注目する声が多い。会場の外から工事の進み具合を写真で伝える投稿も複数あり、タワーが少しずつ高くなっていく様子が共有されている。東邦レオの「やさしくなりたい。STUDIO」とあわせて、大阪・関西万博から引き継がれたものを探す楽しみ方を挙げる声も見られる(2026年10月時点)。

行く前に知っておきたいこと

  • 場所: Urban GX Village。鹿島の特設サイトの会場MAPでは、相沢川の近くに位置が示されている。
  • 予約: 観覧予約(来場当日に申し込む一部展示の予約)の対象かどうかは未発表(2026年10月時点)。内部への入場や展望の有無も未発表。
  • 完成時期: 2027年2月末の完成予定で、開幕(2027年3月19日)前に完成させる計画。
  • バリアフリー・子ども向けの情報: 未発表(2026年10月時点)。

出典(いずれも2026-10-04確認):

※展示内容・見どころは公式発表に合わせて随時更新します。

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